創業から今も続く想い


こんにちは。株式会社ハートフィールの代表の齋藤です。


先日、DVDで「マイインターン」という映画を観ました。


主演のアン・ハサウェイはファッションEC会社の創業社長で、その会社に70歳のシニアインターンとしてロバートデニーロが入社してくる、というストーリーです。


映画の解説は置いておくとして、私自身は似たような事業をスタートさせた人間として、アン・ハサウェイ演じるジュールズの想いに強く共感する部分がありました。


特に、ジュールズが物流倉庫に行き、商品の梱包の仕方を物流スタッフに伝えているシーンは、私自身が経験してきたことと完全にリンクし、そのときの想いが蘇ってきました。


私たちの会社、ハートフィールの創業は2009年2月、私の自宅の一室でした。創業当初はブランド子供服の輸入販売をしていました。(現在この事業は売却し、別の会社で運営して頂いています)


一人で夜な夜なサイトを作り、商品をアメリカから輸入し、画像をサイトにアップしました。最初は10商品程度でしたが、初めてお客様から注文が入ったときの喜びは今でも忘れられません。お客様の名前は今でも覚えています。


本当に感謝の気持ちでいっぱいで、丁寧に商品を梱包し、お客様にメッセージカードを書きました。そして、お客様がダンボールを開けた時の顔を想像しながら、喜んでもらえるかなーと思いながら、ダンボールをガムテープで閉じました。


それから毎日少しずつ注文が入るようになり、注文のメールが届くたび、パソコンに向かって「ありがとうございます。ありがとうございます」とつぶやいていました。



その後、自宅の一室からワンルームマンションに事務所は移り、1年後に会社組織になり仲間が増えていきました。


創業から約2年の間はサイト制作もお客様のご対応も発送も、すべて吉祥寺の事務所で行っていました。忙しい時はお客様対応スタッフもWebデザイナーのスタッフも含め社内の全員で発送作業をしたりもしました。


その後、あまりに商品が増えすぎたため、発送業務を物流専門の会社にアウトソーシングすることになりました。そうすることによって、お客様へのご対応やサイト制作にもっと注力できるようになる、と考えたのです。



しかし、結果的にこれは失敗でした。


物流会社の仕事は、決められた商品を決められたお客様に発送することです。しっかり発送しさえすれば問題はありません。


ただ、私たちの会社がしたいのは、お客様に商品を届けることではありませんでした。


その商品をサイトで購入し、荷物を受け取って頂き、梱包された荷物を開け、お子様に洋服を着せて頂く。その服を着た子供を見て、ママやパパが笑顔になり、そのママパパの笑顔を見た子供も笑顔になる。


そんな風に、一つの商品を通じて、少しでもお客様に喜んでもらいたい、笑顔になってもらいたい。それが私たちの会社のしたいことでした。


一つの荷物を発送するだけのプロセスだとしても、私たちの想いを全然知らない物流会社の人がするのと、私たちの会社のスタッフがするのでは全然違うのです。それは決して目には見えないものですが。


物流業務をアウトソーシングしたことで、私たちが大事にしてきた想いの一部が切り取られてしまったような、そんな感覚を私は感じていました。


そして、約半年で物流業務のアウトソーシングは止め、自社で物流センターを構え、すべて自社スタッフで物流業務を行う体制に切り替えました。



2016年現在、多い日には1日5000件ほどのご注文を頂きます。ご注文を頂き、お客様の対応をさせていただく部分から、発送の部分まで今も全て自社スタッフで行わせて頂いています。会社にとっては5000件の注文でも、お客様にとっては唯一の大切な1件のご注文です。


2009年2月のあの日、初めて頂いた1件のご注文も、2016年の今頂く1件のご注文も、大切なお客様からの同じ1件のご注文です。


その想いをいつまでも忘れず、お客様への感謝の気持ちを唯一の1件に込めて、これからも運営をしていきたいなと、ジュールズの姿を見て改めて感じました。


株式会社ハートフィール

代表取締役 齋藤貴史



Posted On 2016.03.22